2015初冬・代表理事写真(3)

一般社団法人日本ホスピタルアライアンス(NHA)にアクセスいただきありがとうございます。

私的、公的病院の院長先生をはじめ経営者におかれまして

は、病院経営において、日夜努力し、頭を悩ませていることと思います。

2年ごとの診療報酬改定や、医療制度(DPC-PDPSなどの包括支払い制度など)の変更などで病院経営において、今後ますます厳しいものとなっていきます。

今後とも医師、看護師などの職員の人件費は益々増加の一途をたどりますし、医療を行うことには人、人、人でありますので、その確保も十分でないことは、日本の医療の根底にある問題と思います。加えて、医薬品や医療材料などのいわゆる材料費は医業収益の25%から30%を占めていることは現状であると思いますし、特にDPC対象病院では、入院において多くは包括されていることが現状です。

これまで診療材料や医薬品などは各病院の独自のルートと努力で物品の購入を行っていると思います。

米国ではすでにGPO(Group Purchasing Organization)という共同購入組織が数多く存在してます。GPOとは、医薬品、医療機器等を購入するにあたり、デイ―ラーといわれる代理店との価格交渉を有利に進めると同時にメーカーと直接価格交渉するために設立された組織です。米国ではすでに約90%以上の病院がGPOに参加しております。一方日本ではそれぞれの病院が独自にまたは小グループで価格交渉をしている現状です。それゆえに単独で行うのではコスト削減に限界があります。

そこで、経営母体の異なる様々な医療機関の参加を得て、「病院による病院のための共同購入」を理念に掲げ、数年前から任意団体でGPOを組織してきましたが、2012年10月にはNHAの組織を一般社団法人化いたしました。2015 年10 月現在の参加病院は167 病院と増え、2014年度は目標を大きく超える効果額約20億円を計上することができました。このしくみは、分野別に参加病院の代表からなる共同購入専門委員会を立ち上げ、事務用品や汎用品を含む医療材料と医薬品を中心に共同購入を推進しております。さらに、運営の方針にも掲げておりますが、NHAは参加病院の経営と診療の質の改善に資することを目的として活動してきており、その成果は年度毎に向上しております。また、参加病院間の診療専門医師同士や部署別担当者同士での情報共有、情報交換ができる場を提供するとともに、様々な継続的なコストの削減に貢献できるように努力しております。

2014年7月から参加病院の情報共有ツールとして、参加病院に限っての会員サイト「NHAナビ」をホームページにリンクして参照可能としましたし、病院経費削減の一助になると思います。

経営母体の異なる医療機関が参加することができるこの組織が、厳しい日本の病院経営のなかで、病院が生き残るためのコスト削減のひとつの方策であると思いますので、是非、ご参照いただきご検討いただければ幸いです。

日本におけるGPOは現在知りうる限り、全国的に活動している組織はこのNHAのみであり、今後も多くの病院の参加を見込んでおります。また、効果額が病院全体の利益になることと合わせ、専門診療科や部門へNHA教育研修費助成制度を導入し、病院に対する新たなメリットを提供することといたしました。

2015年8月の理事会で来春(2016年4月以降)にはMCH(エム・シー・ヘルスケア)と契約関係のない病院に門戸を開き、参加病院の募集を始めたいと考え、決定いたしました。

今後とも多くの病院が参加し、協力していただければ一層効果的にコスト削減に繋がりますし、病院経営においてもその力量を発揮するものと信じております。

最後になりますが、NHAに参加されている病院長をはじめ分野別専門委員の皆様に感謝申し上げますと同時に、今後ともご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

                           2015年 初冬

                           代表理事 原澤 茂